バストの大きさを比べてはならない

自分のバストの大きさについて、初めて意識したのは中学生の頃でした。
同級生の女の子が私に向かって「○○はまだブラしてないの?」と聞いて来たときです。
当時私は、まだブラジャーを使っていませんでした。

小学生に毛が生えた程度の意識で、そんなものを自分が使うなんてずっと先のことだと思っていたのです。
その友達は「私はもう使ってるよ」と言いました。
そう告げてくる友達の顔が、まるで自分が私より随分大人だというような得意気な表情だったので、私も少しムッとするわけです。

それでなんとなく彼女のバストに目をやり、次に自分の胸を見下ろして、胸の内で「勝った」と呟いたことをよく覚えています。

そんなこともあったように、私のバストは小さいわけではありませんでした。
特別目を見張るほどではないですが、大きいねと言われることも多く、そのことに私は、恥ずかしながら少なからず喜びを覚えていたようです。そう自覚したのは、子供を出産し、母乳育児を終えた後でした。

母乳の出に悩み、ミルクの助けを借りながらなんとか母乳を与え続け、子供にとって私のおっぱいは無事役目を終えました。
夢中だった育児にようやく一息がついた頃、改めて自分の体を見直してみると、バストが明らかに小さくなっていました…。

産後、バストの形や張り、大きさに変化が起こることがあるとは聞いていましたが、子供が小さい間は正直なところ自分の体などどうでもよくなっていたので、体操などの努力はまったくしていませんでした。

大きいねと言われていたバストは今では見る影もなく、明らかに小さい部類に。
そうなって初めて大きいねと言われることに喜びを感じていた自分に気が付きました。

そのときの私も、得意気な顔をしていたのかもしれません。
今、「ブラしてないの?」と聞いてきた同級生の顔を思い浮かべては、バストの大きさを比べたことを恥ずかしく思い出すのです。